カードローナホールディングスを起業する前は

以前は外資系の総合商社に勤め、イタリアのスーパーカー、英国の超高級車の輸入や広報をし、さらにドイツ製洗浄機、英国製膜厚機、赤外線カメラ、アメリカ製半導体装置、スイス製半導体切断機、フランス製食器などの輸入営業を担当し、全世界中から数百アイテムを輸入していましたが、どれも超・超・超がつく高級品でしたので、購入していただいたお客様から喜びの声も頂いた一方で、価格が高いがゆえにほんの一部の限られたお客様、企業様しかご購入頂けませんでした。

起業後～新しい商品の誕生

そこで、もっと多くの方々に喜んでもらい自分なりに社会貢献したい、という気持ちと、自分の実力を試してみたい昔からの夢を実現すべく、13年お世話になり育てていただいた会社を円満退職し起業を決意しました。起業後は、品質も良くお手頃価格でのアイテム販売でご好評頂きました。さらに良い商品を探している時に、よく見かける写真パネルに何気なく目が行き、“これが光れば面白いな“とひらめきました。そこで、商社時代からの知り合いの中国の工場に出向き、サンプルを作ってもらって、生まれたのがこの光る写真パネル＝つまりLEDパネルです。

お客様の為にできること

通常日本において弊社のような小売店は日本の卸業者から物を仕入れる方が、倉庫代、在庫などのリスクを考えると安全なのですが・・・。「なにしろ安くLEDパネルを提供したい。」その思いで、在庫リスクも度外視して、卸業者を通さずに、メーカー直販でＬＥＤパネルを取扱う事にしました。当初は、光るフォトフレームなど個人ユーザー向けの発想でしたので、家庭でも印刷のできるA4サイズで一万円を切る値段にしたいと思い、価格を8,000円にしました。送料＋フィルム入れても一万円未満です。

普通はコストや相場などから販売価格を決定するものですが、弊社の場合はユーザー視点に立って価格を決めていましたので、当然その他の大型のA1,A0サイズ等も同様に格安の価格で提供する事としました。

「光らない普通の大判のポスターパネルでも数万円もするのに、その値付けはもったいない」

当初はお客様からもこう言われましたが、日本全国に広まればそれでいいと思い決断しました。

販売してすぐの時期に、国立美術館様からサンプル貸出しの依頼が来て、明るさ、品質、外見など全てで合格が出て数十枚の導入に至りました。
その後にもワールド様の春夏コレクション展示会で数十枚のご注文を頂いたり、国立東京大学様で光の照度屈折を研究したいとご注文頂いたり。内装業者様を通じて「面白い光るパネルが手頃な値段であるぞ。」と口コミで広まり、今では展示会などでは行燈型やポスターパネルに代わって弊社のLEDパネルがほとんど使われております。

正直に告白させて頂くと、途中価格があまりにも安いので、逆に安すぎて心配だというお客様が多数いらっしゃったので、それならいっそ価格を高くしようかと思った事もあります。また中国の物価、市場の高騰、円安等により低価格を保つのも厳しい時期があり、その時も価格を上げようと思いました。

しかし、「安くLEDパネルを提供したい、震災や、不景気で落ち込んでる日本を弊社のLEDパネルで日本中を明るくしたい！」という当初の思いを振返り、工場へのコストダウンのお願い、包装梱包用品のリサイクル化、簡易包装の使用や、倉庫を東京郊外に移設するなどして現在も何とか低価格を維持できています。

創業時に海のものとも山のものとはわからないLEDパネル、弊社をそれでもお選びいただき購入いただいた企業様には感謝しかありません。

当初の気持ちを忘れずに、お客様にも弊社のLEDパネルを使用いただき売上が延びた、集客がすごい、お店が明るくなった、きれいになったとハッピーになって欲しいと思っております。